コロナ離婚でDV急増?夫婦関係の対策は?

コロナ離婚が増えていると、たくさんツイッターで呟かれています。
その実態は…?

本当にコロナで離婚が増えているのか?
さらに気になるのはDV急増のキーワード

 

目 次

コロナ離婚が増えている?

最近のテレビのニュースでは、ご主人が在宅勤務になり、家庭にいる時間が増え、奥さまのストレスが増えているのだそう。
そのため、夫婦喧嘩が絶えなくなり、離婚にまで至るケースが出てきているのだとか。

例えば考えられるのは、いつも家の中のことは奥さまに任せているので、お家にいても家事は何をしていいか分からないので何もしない、ご主人。自分は在宅で渡されている仕事さえしていればいい、と。

奥さまは、子どもも家にいて、家事は増えるうえ、ゴロゴロしている旦那さんを見てイライラするので思わず怒って、夫婦喧嘩に発展したりするようです。
また、時間を持て余した、ご主人がこの非常時のなか、通常と同じように会社の人と飲み会だ、といって出かける、帰宅しても手洗い、うがいをしない、といった危機管理の意識の違いによる喧嘩も出てきています。

夫婦間で家庭内DV急増?

海外では外出規制があるために、外での犯罪が減ったものの、家庭内DVが増えていて、たとえばアメリカのシアトルでは家庭内DVが前年と比べて22%も増えているのだとか。
感染防止のために家にいるのに、これでは、たまったものではありません。

驚いたことに、昨日、国連のグテーレス事務総長が
「外出規制の影響で女性への家庭内暴力が増えている」
と各国に対策要請を出しました。

新型コロナウイルス対策で外出が制限される中、女性に対する家庭内暴力が急増しているとして、国連が対策を求めた。
グテーレス事務総長「新型コロナウイルス対策の主要項目として、女性への暴力防止と救済を各国に求める」
引用:FNNプライムオンライン2020年4月7日午前12:12 https://www.fnn.jp/articles/-/29355

ニュース中にも“フランスでは、1週間でドメスティックバイオレンスの件数が3割以上増えた”と言われていました。
海外と日本では民族性に違いがあるかもしれませんが、実際のところは、どうなんでしょう。

夫婦不満の種がコロナで明るみに出た

日ごろ、家庭内別居などの夫婦間の問題をカウンセリングしていて思いますのは、今回のニュースを見て、コロナだから夫婦の溝が深まった、というのではないのではないか、ということです。

なぜなら、ご主人の在宅で夫婦喧嘩になるご夫婦は、普段から、その種があるのです。
今回の場合で言うと

・ご主人が協力的でない ⇒ 奥さまの家事の増加に対する不満
・ゴロゴロしてばかりいる ⇒ ご主人の収入減少による将来への不安
・コロナを甘く見すぎて危機管理がない ⇒ 緊急時の危機管理の意識の差

が、もともとあった不満にプラスされて出てきており

「離婚だ」「DVだ」

と言い合う関係になっていると思われます。

いつも、パートナーへの不満を口に出さず無理に抑えていたり、不満があるのにないように振る舞っていると、積もり積もった感情が爆発します。
社会が緊張状態になったので、ご夫婦間で一気に爆発したとも考えられますね。

コロナ離婚を招かないために

ご主人が時間を持て余しているのなら、この際、家族のあり方を、とことん話してみるのも、一つの手です。
これからも長く共に過ごすのですから、少しくらい家にいるからと喧嘩三昧の日々では楽しくありません。
離婚になったら、さらに元も子もないのです。
お子さんもいて、これまで築き上げてきたご家庭を、コロナのために失くしてしまっていいのでしょうか?

ご主人にも一言。
奥さまは365日、家族のため休みなく動いてくれています。
そのことに感謝の表現を忘れないでください。
奥さまは、あなたの「ありがとう」のたった一言で、いくらでも元気が出ます。

今、喧嘩になるご夫婦は、コロナの前から、すれ違いや、お互いの思いやりが足りなかったはず。
コロナ離婚なんて悲しいです。困難な時ほど、ご夫婦の絆を深められるのです。
ご家族のためにも、コロナが終息した日には、あんなこともあったよね、と話せるご夫婦関係を保っていきましょう。

 

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