自立して充実した人生を送りたい女性の方へ

「いい夫婦の日」に、だまされるな!

「いい夫婦の日」

が、つらい、という奥さまのあなたへ。

11月22日は毎年のようにメディアが取り上げている「いい夫婦の日」。

その前後には、たいてい芸能関係の、ご夫婦が取りあげられ理想の夫婦として映し出されています。

毎年、パートナー・オブ・ザ・イヤーを選出しているのは「いい夫婦の日」をすすめる会だそうです。

もとをたどれば、1985、年経済対策会議で11月を、ゆとりの創造月間として提唱されたのが、きっかけです。

私は、この時期、マスコミ特にテレビの報道に対して、とても違和感があります。

100の夫婦がいれば、100通りの夫婦があり、1000あれば1000通り。

「いい夫婦の基準なんてない。いい夫婦の定義もない。」

というのが私には、あります。

いい夫婦と言えるのは、お互いに、その家庭内でだけ、だと思います。

それは、ご夫婦同士の考えで決まります。

たとえ

奇抜であっても

亭主関白であっても

妻が女王のように強くても

世の中が非常識だと判断しても

第三者が見て眉をひそめるような行いでも

ご夫婦が良しとしているのなら、そばから、とやかく言わずとも、その夫婦は基本、仲が良く、ご自身たちは、いい夫婦だと思っているのです。

ところが、テレビなどのコメントは数組の、ご夫婦を理想として盛りだくさんに語ります。

世間の大多数が良いと言ったとしても、お話したとおり、ご夫婦には各ご夫婦の形、個性があるものです。

それなのにランキングなどを大々的に報道して、これがいい夫婦だと言わんばかりです。

何なんだろう、と思うのですね。

語呂合わせで、いい夫婦の日を作るのは結構ですが夫婦という、とても個人的で神聖な関係をテレビで、一方向に煽(あお)るのは、どうなのだろう、と思います。

露出を職業としている方と一般家庭とでは生活スタイルも人に見られるという姿勢も、かなり違うでしょう。

また取り上げられている、ご夫婦ご本人たちも、そう思っているのか定かでは、ありません。

数年前までは、いい夫婦ニュースの常連となっていた、ご夫婦が泥沼離婚している例もあります。

だから、これらに対して

「どうせ、うちの主人は違うし…」

と、あなたが悲しい寂しい気持ちを持たなくてもいいのです。

ご主人も、あなたも、この地域で地に足がついた生活をしています。

ネットやテレビの情報は、あなたの生きている世界、あなたのご夫婦関係の中心には、ありません。

そうして現実世界に戻り、ご主人の個性を見て、あなたとの関係を見ましょう。

ふたりの間で培ってきた歴史を見ましょう。

あなたが、ご主人を頼もしく見て、ご主人が、あなたを愛しく見る。

ここには、おふたりの世界があるのです。別世界に惑わされないで、いましょう。


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