助け合うのが夫婦の基本
ご夫婦というのは、お互いに助け合うのが基本です。
たとえば、お子さんがおられる場合、働いている奥さまは、お子さんのお世話と仕事と家事、３つを常に同時にこなすことをしています。
ご主人も働いてらっしゃいますが、それを理由に奥さまに手を貸すことをしないと奥さまに不満が溜まるのは当然と思います。
昨今、ご夫婦ともに働く共働きのご家庭は、ごく当たり前となっています。
ご主人も出来ることをして夫婦が協力してしかるべきだと思います。
お便りくださったAさまも、仕事、家事、育児をこなしている奥さまです。
ご主人がモラハラ気質であることから精神的にも、かなり追い詰められていました。
夫婦愛修復プログラムでは奥さまの状態が危うい場合は、ご自身を大切にすることをお話しています。
頑張り過ぎて心身が壊れてしまったら、ご夫婦修復にも向かうことができません。
それに修復だけがゴールではありません。
進めていくと分かりますが、プログラムの軸にあるのは奥さま自身の人生を大事にすることです。
そうすることで、あらゆる方面に良い影響が現れます。
俺様なモラハラ夫
たとえば社会的に高い地位についてらっしゃる、ご主人には俺様気質なご主人がいます。
前にもお話したことのある
「オレの方が稼いでいるから俺が偉いんだ」
というような、ご主人です。
このような方は、たくさん稼いでいるから、それ以外のことはしなくていい、と自分で決めているところがあります。
奥さまにも、それを強要します。
一方で奥さまは仕事、家事、育児で、24時間てんてこまいの忙しさであれば、ご主人への氣持ちが薄れても何ら不思議はありません。
このあたりは、ご主人の意識が変わっていくほうが賢明です。
ずっとこの状態だったら奥さまから三行半を突きつけられても、おかしくないと思わざるを得ません。
Aさまも、ずいぶん悩まれていました。
これまで、ご主人の言われることを聞いて、その意思に沿うように努力してこられ、モラハラな発言にも耐えてきたのです。
しかし、それも限界、と思うところまで追いつめられていました。
こんなに気分が楽なのかと嬉しくて嬉しくて
何回か、カウンセリングで、お話を重ねている間にも本当に頑張っていて睡眠時間も取れているのかな、と心配になるくらいでした。
そんな時、ご主人とガツンと話をされて、とても嬉しい展開があったのです。
離婚話も浮上してくるような状態の中、ご自身の気持ちや要望を、きっちりとお話されたAさま。
その受け答えが素晴らしかったです。
「○○だけはどうしても無理だ」
というので、そんなに嫌なことならわかったわと。そのかわり他に頼んだことをやってほしいと言いました。
「どうして嫁のいうことばっかりきかないとだめなのか」
みたいな言い方をしたので、人として、困っている相手を少しだけ助けてあげられるかどうかに、地位や権力や年収なんか関係ないと言いました。
お金をすべてのように考えるご主人に、お金を稼ぐことだけが偉いのではないと示してあげるのは、ご主人のためでもあります。
Aさまは、ご主人の成長に、すごく貢献しているのですね。
そして明確に話すことで、モラハラなご主人も態度が変わっておられます。
「お前を認めるし、全部お前の言うことに従う」
こんな言葉も飛び出していました。
Aさまが、とても喜んでらっしゃったのが「○○だけはどうしても無理だ」と言われていた家事を、ご主人が黙ってしてくれていたこと、
加えて、Aさまがしていた、お子さんの送迎を、ご主人がしてくれたのだそうです。
朝起きるとなんと○○してありました！
気持ちがわかってくれて、素直に嬉しかったです。
あと朝の送迎だけで、朝のバタバタがぐっとなくなり、こんなに気分が楽なのかと嬉しくて嬉しくて。
しっかりあなたのおかげだと伝えて、継続してもらえるようにします！
あんなに抵抗していた、ご主人が！と私も驚きました。
モラハラ夫には、つい萎縮して何も言えない、という奥さまがいますが、場合によっては、ガツンと本音でぶつかるほうが良い結果を生むことがあります。
Aさまは離婚も辞さない強い氣持ちでのぞまれて、ご主人に大きな変化が出ました。
何よりも、忙しすぎるAさま自身が、とても楽になったのは私も大変うれしかったです。
これからも、伝わる伝え方で、ご主人の協力が継続できたらいいなと思います。
お便りありがとうございました。
夫婦愛修復プログラムでは、ご主人のモラハラについては「モラハラ診断」があります。
モラハラには２種類あると考えており修復方法を使い分けています。詳しく知りたい方は個別相談でお聞きください。
