祖母の言葉と近江商人の心得

 

目 次

「三方良し」の精神

昨日、ある方のご厚意で近江商人の映画を見ることが出来ました。

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タイトルは「てんびんの詩」。

商いとは何か?という基本が分かる、それだけでなく子育てにも感銘を受ける、とても心にしみる映画です。

13歳の男の子が成長する話なんですけどね。

商家に生まれたひとりの男の子が父親から行商に出るよう言われて、商人としての心得を苦難を乗り越えて知るお話です。

初めて品物が売れるまでを描いています。

何度か、お話したこともある、近江商人の「三方良し」。

その精神がよく分かる映画でした。

近江商人の三方良しとは

「売り手良し」
「買い手良し」
「世間良し」

です。

この3つがあってこその商い。そして、世の中がよく回る。

なるほど、と思ってから、ずっと心にあります。

ずっとあった自分縛り

一度、ご紹介したこともある、私の尊敬する祖母。

石川県金沢市で生まれています。

生家は旅館を営んでいたそうで、祖母にはお付きのお女中がいて、不自由のない生活だったようです。
祖母は当時の女学校を出ています。

祖母の生まれた地のことは、小さな頃は聞いたことがなくて、20代前半のころに聞いたのが最初だったと思います。
それまでは知りませんでした。

その金沢には近江町市場というのがあるのですね。近江町という町があります。
なんでも全国を行商していた近江商人が関わっているのではないかという説もあるそうです。

大正時代の帳簿には、祖母の生家である旅館も記されています。
資料が残っているんですね。
この旅館、残念ながら、いまはないそうですが。

昨夜、映画を観ながら、祖母のことが頭に浮かびました。

それから今の自分のことも。

私の両親、父は、ごく普通のサラリーマン、母はブティック勤めでしたし、親戚も公務員や会社勤めばかりでした。

だからなのか私も大人になっても自分で働く、という選択肢を思い浮かぶことがありませんでした。

どこかに就職する、雇われるのが当たり前。

結婚してデザインの仕事で手に職をつけてからも、それは変わらなかったです。

でも、夫婦関係で悩んだことから、レイキを取得したり、セラピーの資格を取ってインストラクターになって、自然と自分で働く、いわゆる起業ですよね、そちらのほうへ進んできました。

インストラクターになっても、主人の扶養範囲で、というのが、いつも何となく頭にありました。

それくらい自分への決めつけが染み付いてしまっているんですね。

私は、これくらいしかできない、という自分への制限です。

「自分縛り」ですよね。

カウンセラーを始めてからも、それはずっと、ついてまわりました。

「うちは商いの家」

ところがです、数年前に、東京に住む従兄弟の話を聞いたのです。

従兄弟は自分で会社を立ち上げて、楽器専門の運搬業をしている、ということでした。
ひとり社長だ、とのことですが、忙しければ人も雇っているようです。

私は、ちょっと驚きました。
うちの家系で、そんなことができる人がいたんだ、と思ったのですね。

その場に母や叔母たちがいて、すごいねぇ、と口々に、褒めました。

その話を祖母も交えて聞いていたのですが、そのとき、祖母がサラッとこう言いました。

「そんなの当たり前え。うちは商いの家だっしゃろ。」

脳天にズキューンと雷が落ちたごとくの衝撃がありました。

「そうなんや!うちって商人の家系なんや。」

祖母から金沢の生まれで、旅館の娘、と初めて聞いたときも、何となく他人事のようで実感がなかったのですが、このとき、すごく実感したのです。

自分で仕事するの、不思議じゃないんだ。

おばあちゃんから見たら、当たり前のことなんや。

私は何だか、自分のことも応援してくれているような氣持ちになりました。

起業している従兄弟の親である叔父は、私がカウンセラーをしている、と聞いても驚くことなく、疲れないかい?と氣遣ってくれたり肯定的に受け止めてくれていました。

自身は公務員で定年まで働いていましたが、叔父も息子や姪の私が自分で働いていることに違和感はないようでした。

祖母も、長く生命保険の営業をしていた、超ベテラン生保レディでした。

顧客から絶大な信頼を得ていたのは、話の端々から想像つき、そんな祖母を、私も誇りに思ったものです。

人生変わるためには氣づきが必要

ここで、はたと氣づきます。

私が起業することに違和感を抱いていたのは自分だけだったのでは?
私は自分で自分をギュッと小さくしていたのでは?

私は祖母の考えを知ることなく育ったから、自営業とか起業とかを別世界の話と思っていました。

それが、40歳を過ぎても抜けなくて、自分を小さく、小さく見ていたのですね。

よくよく考えれば、そんなことする必要もない、と思うのですが、これは無意識にある思いこみなんです。

頭で考える前に、もうすでに自分で決めてしまっている部分。

あぁ、まだ私の中に、こんな思い込みがあった、と氣づいた瞬間でした。

「氣づく」

って、ものすごく大事なのは、これまでのいろんな経験から思います。

なぜ大事かというと、氣づくことで人は変われるからなんです。

変われない(と自分でも思っている)方は、氣づくところまで、いってないのです。

きっかけですね、そこから人生が大きく変わる。

カウンセリングでも、とても重要視しています。

私の経験や体験が、クライアントさまの役に立ったら嬉しいと思います。

 

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